2011年09月26日-09月30日
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無人宇宙船「神舟8号」、予定通り11月初旬に打上げへ

2011年09月28日

 ドッキング目標機「天宮1号」と運搬ロケット「長征2号FT1」は6月中旬より相次いで発射場に運び込まれ、発射エリアでの各テストを行ってきた。

 天宮1号はもともと8月末に打ち上げられる予定だったが、直前の8月18日、科学衛星「実践11号04星」の打ち上げに失敗。この打上げに失敗したロケット「長征2号丙」と、天宮1号の打上げに使われるロケットが同系列であったため、安全を考慮して天宮1号の打ち上げ計画が延期され、テストも一時中断された。人民日報が28日に伝えた。

 航天科技集団公司はただちに故障原因を明らかにし、改良措置を制定、天宮1号の打上げロケットを含む、同系列のロケットに対し、徹底的な検査と改良を行った。9月19日、改良を経たロケット「長征3号乙」が衛星「中星1A」を予定軌道に送り込むことに成功、改良措置が有効であったことが証明された。

 9月10日には発射エリアでのテストが再開し、各業務が首尾よく行われた。9月25日、無人宇宙船「神舟8号」の打上げを行うロケット「長征2号F」も酒泉衛星発射センターの組み立て棟に運び込まれた。

 現在の状況から見ると、天宮1号の打上げが9月末に延期されたことは、続く神舟8号の打上げおよび1回目ドッキング試験のスケジュールに影響をきたしていないようだ。計画によると、神舟8号は今年11月初旬に酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、宇宙空間にて中国初のドッキング試験が行われる。

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