「中国ハイブリッドイネの父」と呼ばれる袁隆平氏がこのほど、マレーシアの「マハティール科学賞」を受賞した。中国新聞網が28日に伝えた。
報道によると、マレーシア科学アカデミーが組織した50人の学術関係者からなる国際顧問団による投票の結果、19人が候補者の中から袁氏を選び、受賞が確定したという。
マハティール科学賞は、マレーシアのマハティール・モハマド元首相の提唱で創立されたもので、科学技術を通じて大きな貢献を果たした世界の科学者と機関を表彰するために、2年に1度授与される。受賞者には10万リンギット(約260万円)の賞金が送られる。
袁隆平氏はハイブリッドイネ研究の専門家。中国国家ハイブリッドイネ技術センター主任および、湖南省ハイブリッドイネ研究センター主任、国連食糧農業機関(FAO)の首席顧問などを務める。2006年4月には米科学アカデミーの会員にも選ばれ、「ハイブリッドイネの父」と呼ばれている。中国工程院院士。