2011年09月26日-09月30日
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天宮1号 中国で最も寿命が長い低空軌宇宙船

2011年09月29日

 天宮1号の打ち上げを前日に控えた28日夕、中国有人宇宙飛行プロジェクトの副総指揮兼総装備部副部長、牛紅光氏は、天宮1号と神舟8号のドッキングに関する説明を行った。牛氏は「天宮1号は、国内で最も寿命が長い低軌道宇宙ステーションになる」と明らかにした。中国網が27日に伝えた。

 牛氏によると、天宮1号は、一から新しく開発された有人宇宙ステーションで、今のところ、国内の低軌道宇宙船で最も寿命の長い「簡易型宇宙実験室」という。

 天宮1号は、実験室と動力資源室のキャビン2室で構成されており、全長10.4メートル、客室の最大直径3.35メートル、重さ8.5トン、軌道での作業寿命は2年間。実験室は、2、3人の乗組員を収容可能、先端に自動ドッキングのためのドッキング装置が取り付けられている。動力資源室には、宇宙ステーションに動力エネルギーを供給する資源が搭載されている。

 天宮1号が任務を遂行するためのバックアップ体制として、データ中継衛星「天鏈1号」、16カ所の国内外陸域観測制御ステーション、宇宙開発測量船「遠望号」、北京航天飛行控制中心(北京宇宙飛行コントロールセンター)、西安衛星測控中心(西安観測コントロールセンター)で構成された陸・海・宇宙空間観測制御ネットワークが、測量・制御・通信各分野でのサポートを行う。

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