2011年10月03日-10月07日
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中広核が英ウラン資源企業を買収へ

2011年10月12日

 中国広東核電集団有限公司(以下、中広核)は、ウラン鉱山の開発を手がける英カラハリ・ ミネラルズの株式を1株当たり270ペンスで買取る計画だ。買収額は計6億5千万ポンドに上る。この取引が正式に認可されれば、中国企業にとって過去最大のウラン鉱山買収計画となる。国際金融報が12日に伝えた。

 中国価値指数(CCVI)の崔新生・首席研究員は「東日本大震災の影響で原発の発展スピードは世界的に鈍化したが、中国のウラン鉱資源に対する需要は変わらない。中広核は近年、オーストラリア、カザフスタンなどでウラン資源を開発してきた。また、中国国内のウラン鉱山は不足しており、国も海外鉱山の開発を奨励している」と語る。

 中広核の周振興董事長もかつてメディアに対し「当社は2020年までに計10万トンのウランが必要となる。国内のウラン鉱資源は限られており、国内の原発産業発展を保障するためには海外の鉱山開発に力を入れなければならない」と語っている。

 英調査会社CRU(コモディティーズ・リサーチ・ユニット)は、中国が2030年までに米国を超えて世界最大のウラン消費国となると予測している。

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