2011年10月03日-10月07日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年10月03日-10月07日 >  中国、トラフ式太陽熱複合発電施設を建設 アジア初

中国、トラフ式太陽熱複合発電施設を建設 アジア初

2011年10月13日

 太陽熱発電とガス発電を組み合わせた太陽熱複合発電(ISCC)施設が12日、中国寧夏回族自治区で着工した。アジア初のトラフ式(雨樋型)ISCC施設で、太陽熱発電産業の発展を支える新たな発電方式となる見込み。中国国営の新華社通信が13日伝えた。
 
 毛烏素(ムウス)砂漠の南端に位置する同施設は、寧夏哈納斯(ハナス)新エネルギー集団が22億5千万元(約270億円)を投資して建設する。計画発電容量は92.5メガワット(MW)、2013年10月の稼働を予定。年間発電量は約10万4千トン(標準炭)に相当し、発電量が同等の火力発電施設と比べ年間21万トンの二酸化炭素(CO2)削減につながる。
 
 このほか、集熱器が太陽光を吸収することで施設周辺の地表温度や蒸発量が抑えられるほか、集光鏡から地面に滴り落ちる洗浄水で植物の生長が促され、周辺地域では生態環境の改善も期待できるという。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます