2011年10月10日-10月14日
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中国の湿地面積はアジア最大

2011年10月18日

 第6回アジア湿地フォーラムが先日、中国の無錫市で開催された。湿地保護の現状が厳しさを増す今日、アジア最大の湿地面積を擁す中国は重大な責任を負っている。中国は毎年30万ヘクタールの湿地を新たに保護対象とし、1万ヘクタールの湿地を回復している。自然湿地保護率は第10次五カ年計画(2001-05年)末の45%から50.3%に上昇した。「人民日報」海外版が18日に伝えた。

 現在、中国国内の国際重要湿地は41カ所、試験的な国立湿地公園は145カ所に上る。国家林業局湿地管理センターの厳承高主任によると中国の湿地面積は3848万ヘクタールでアジア最大。湿地は生態の保護、気候や淡水の維持にかけがえのない役割を果たしている。中国の湿地は全国の利用可能な淡水資源の96%にあたる2兆7000億トンの供給源となっている。

 中国の湿地は世界の気候にも多大な貢献をしている。世界の湿地は毎年、交通機関の使用により全世界で放出される炭素総量の3分の1を十分に相殺できるだけの炭素を固定している。中国の湿地は非常に大きな炭素固定能力を持ち、四川省ゾルゲ県の100万ヘクタール余りの湿地だけで19億トンの泥炭を擁し、1ヘクタールあたり平均4130トンの炭素を蓄えている。

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