2011年10月10日-10月14日
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中国核破砕中性子源プロジェクトが着工

2011年10月21日

 中国最大の国家重大科学技術インフラである中国核破砕中性子源プロジェクトが20日午前に着工した。中国科学院と広東省が同省東莞市に共同で建設し、物質、生命、材料、環境、エネルギー分野の基礎研究やハイテク研究に活用される。人民日報が21日に伝えた。

 ■「核破砕中性子源」

 「X線で人体の医学用画像を『撮影』できることは知られている。材料学や生命科学において科学者らは、高輝度『中性子源』によってX線のように材料のミクロ構造を撮影することを望んでいる。核破砕中性子源は、中性子を利用してミクロの世界を探索する道具だ」。中国科学院高エネルギー物理研究所所長で、核破砕中性子源プロジェクトの責任者である陳和生氏によると、核破砕中性子源は高エネルギー陽子を重金属のターゲットに衝突させ、極めて短い間、高強度の中性子パルスを発生させることで、超顕微鏡のようにDNA、結晶材料、重合体などのミクロ構造を研究することができる。

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