2011年10月17日-10月21日
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「風力発電ロードマップ」発表、2020年以降は補助金を段階的に撤廃

2011年10月25日

 「中国風力発電発展ロードマップ2050」が19日に発表された。中国の風力発電能力は2050年までに10億キロワットに達し、国内の電力需要の17%をまかなうことになる見通しだ。2020年以降、風力発電の価格は石炭火力発電を下回り、現行の風力発電補助金政策も段階的に撤廃される。国際金融報が24日付で伝えた。

 「ロードマップは将来の風力発電産業発展の予測と構想であり、国家発展改革委員会などによる今後の計画策定に提言や根拠を示し、支えるものだ」と国家発展改革委員会エネルギー所の韓文科所長は説明する。ロードマップは、風力発電の総設備容量を2020年までに2億キロワット、2030年までに4億キロワット、2050年までに10億キロワットに引き上げ、中国の主要な電力源の1つとすること、2050年には国内電力需要全体の17%を風力発電でまかなうことを目標に掲げている。

 また▽2020年までは陸上風力発電を中心とし、洋上風力発電のモデル事業を行う▽2021-2030年は陸上・近海風力発電を重点に進めるとともに、遠海風力発電のモデル事業を行う▽2031-2050年は東部・中部・西部陸上風力発電と近海・遠海風力発電の全面的発展を実現する--としている。

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