宇宙ごみ(スペースデブリ)が増えるに伴い、宇宙船の打ち上げのたびに、宇宙ごみと衝突するのではないかと多くの人が心配している。先月行われたドッキング目標機「天宮1号」の打ち上げでは、天宮と宇宙ごみとの衝突を防ぐため、中国科学院紫金山天文台が雲南、黒竜江、江蘇省クイ県の3つの観測地点から宇宙ごみの観測を行った。現代快報が26日に伝えた。
無人宇宙船「神舟8号」があと数日後に打ち上げられる。宇宙ごみの影響はないのだろうか?嫦娥3号、5号の総設計師・総指揮を務める葉培建氏によると、その心配はないという。「現在、宇宙ごみがすでに飽和状態だとの噂があるが、それはやや大げさであり、もし本当に飽和状態なら打上げなどしない。宇宙ごみの存在を重視し、宇宙ごみを減らす努力をする必要があるが、現在はまだ宇宙飛行に危険が及ぶほどには至っていない」と語る。
葉氏によると、宇宙機が打ち上げられれば必ず宇宙ごみが生まれる。現在は、地球上でごみをごみ捨て場に移動するように、宇宙ごみを軌道から離し、空いている場所に移動させるなどの方法があるという。