「神舟8号以前の神舟型宇宙船は人を宇宙へ送り込み、短期間滞在した後、安全に帰還するためのもので、ランデブーやドッキングの機能はなかった」と神舟宇宙船の初代設計主任で中国航天科技集団公司五院技術顧問の戚発レン氏は指摘する。
戚氏によると神舟8号では既存の有人宇宙船の基本技術を基礎に、軌道上の目標飛行体とのドッキングや長期滞在に向けた技術改良を行った。
神舟8号は全長9メートル、最大直径2.8メートル、離陸重量8082キログラム。
外観、長さ、重量は神舟7号と余り変わらない。有人宇宙飛行プロジェクトの周建平設計主任は「これまで同様、神舟8号の帰還モジュールには3人が乗り込むスペースがある。前部にドッキング装置と測量センサーを増設した以外は、3モジュール共に同じ構造だ」と指摘する。今後の神舟宇宙船にはいずれもドッキング装置が装備される。