2011年11月07日-11月11日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年11月07日-11月11日 >  ドッキング任務 観測船「遠望号」が17日間連続で観測

ドッキング任務 観測船「遠望号」が17日間連続で観測

2011年11月08日

 宇宙船「神舟8号」とドッキング目標機「天宮1号」のドッキングは、3隻の宇宙観測船「遠望号」にとっても記録破りの任務となった。人民日報が8日に伝えた。

 中国衛星海上観測制御部の費加兵主任によると、現在、観測船「遠望3号」、「遠望5号」、「遠望6号」の3隻はいずれも太平洋上に位置している。これらの観測船は、今回のドッキングに向けた観測・制御・通信プロセスにおいて架け橋のような役割を果たし、宇宙機と北京宇宙飛行制御センター間の連絡を担当している。

 費主任は「1回目、2回目のドッキングにおける固定プロセスのモニタリング・確認および、分離・帰還に向けた準備などが観測船の重要任務となる。3隻の観測船は17日間連続で観測・制御にあたり、これは史上最長記録となった」と語る。同氏によると、遠望号は遠隔測定機器を通じて宇宙機のデータを取得しているだけでなく、飛行制御センターから宇宙機への指令を伝達するための中継の役割も果たしているという。

 例えば、北京宇宙飛行制御センターから宇宙機に向けて発される指令は、通信衛星を通じて観測船にまず転送され、そこからさらに宇宙機へと発信される。宇宙機からの飛行軌跡・姿勢・画像・音声などの関連データもまず観測船に送られた後、再び衛星を通じて宇宙飛行制御センターに送られることとなる。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます