北京時間9日早朝4時16分、ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」がカザフスタン・バイコヌール宇宙基地からロシアのキャリアロケットで打ち上げられた。探査機の中には中国初の火星探査機「蛍火1号」も搭載されていたが、打上げ後、「フォボス・グルント」のメインエンジンが点火せず、両探査機は計画通り軌道に乗れない状態となった。新京報が10日伝えた。
▽メインエンジンが作動せず
ロシア宇宙局のウラジーミル・ポポフキン長官によると、「フォボス・グルント」は火星に向かう途中で異常が発生した。「フォボス・グルント」はロケットから切り離された後、メインエンジンが2回点火し、火星に向かうための軌道に乗る計画だった。しかし探査機は現在も依然として近地球軌道に位置しており、メインエンジンはまだ作動していない。燃料タンクもまだ切り離されていないという。
▽3日間で軌道修正
ポポフキン長官は「これから探査機の飛行プログラムを入力しなおす。現在探査機はまだ軌道上に位置しており、どの燃料タンクも切り離していないため、燃料はまだ残っている」と語る。
同氏によると、アクシデント発生の原因は探査機の制御システムにあり、バッテリーが持つ3日間で専門家がプログラムを再起動させるという。