2011年12月05日-12月09日
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中国主導の次世代基準 まもなく商用化

2011年12月05日

 中国移動通信集団公司(チャイナモバイル)の李正茂副総裁は、このほど開催された携帯電話の通信方法の一つ「GSM」をめぐる大会・2011年GSMアジア通信大会に出席した際、中国独自の次世代通信システムである「TD-LTE」は、商用化に向けた第一段階の一定規模でのテストが順調に完了し、システム建設、ネットワーク設備、端末など各方面のテストがいずれも予想通りの成果を上げ、商用化の条件が整ったことを明らかにした。中国移動は現在、第二段階の規模拡大のテストを全力で進めているという。「人民日報」が5日伝えた。

 中国移動は工業・情報化部の批准と了承を得て、2010年12月に上海市、浙江省杭州市、江蘇省南京市、広東省広州市、同深セン市、福建省廈門(アモイ)市でTD-LTEの一定規模での技術テストを実施した。今年9月のテスト終了までに、中国移動は累計6億元の資金を投入し、6都市に850カ所を超える基地局を設置。また国内・海外のシステムメーカー11社とチップメーカー17社が開発やテストに参与し、一連のチップやデータカードなどの端末製品を打ち出した。

 現在、世界にはTD-LTEの商用サービスを提供するプロバイダーが2社あり、商用計画があるプロバイダーは10社に上る。業界内では、ますます多くの海外プロバイダーがTD-LTE陣営に加入しており、TD-LTEの商用化の未来は一層明るいものになっている、との見方が一般的だ。

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