2011年12月05日-12月09日
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「火星旅行」から帰還した中国人ボランティアが帰国

2011年12月07日

 火星への長旅を模して、「宇宙飛行士」の男性6人が520日間も閉鎖空間で生活する実験「火星500」に参加した中国人ボランティア王躍さんが6日、ロシアから北京首都空港に到着した。中国共産党の機関紙、人民日報が7日付で伝えた。
 
 王さんは「帰国すると何もかもが懐かしく感じます。ただいま戻ってきました」と人民日報の読者にメッセージを寄せた。
 
 「火星500」は、ロシアの音頭のもと数カ国が参加する国際的な大規模実験。王さんを含む6人のボランティアは昨年6月3日から今年11月4日まで実験施設の中で生活。終了後、王さんは健康診断や事後実験などを終えると、ドイツに移って実験データの収集作業を行った。精神的、肉体的影響などに関する王さんのデータは、中国の宇宙飛行士の養成や訓練に役立つとみられる。

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