中国の海洋調査船「大洋一号」が369日間の航海、航行距離6万4162海里を経て、中国最大の世界的海洋調査を無事終了し、昨日午前に青島に帰還した。専門家によると、今回の海洋調査により16ヶ所の海底熱水鉱床が発見された。京華時報が報じた。
情報によると「大洋一号」は今回、中国大洋第22回航海世界海洋調査を実施し、昨年12月8日に広州より出港した。調査区域はインド洋、大西洋、太平洋に渡り、航行距離は赤道の長さの3倍に及んだ。
第22回航海の陶春輝・総首席科学者は、「今回の調査は、海底の金属硫化物や深海生物等、さまざまな分野に及んだ。うち16ヶ所の海底熱水鉱床を発見した(5ヶ所は南大西洋、11ヶ所は東太平洋)。これは中国が調査済みの海底熱水鉱床の約半数に達する。南大西洋で発見された1ヶ所の海底熱水鉱床は、南大西洋の中央海嶺で発見された最南端の海底熱水鉱床である」
海底熱水鉱床活動区における熱水硫化物は、国際的関心の高まりつつある海底資源である。