2011年12月12日-12月16日
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中国国産の巨大スクリーン、北京で使用開始

2011年12月14日

 中国が独自に開発した「中国巨大スクリーン」(DMAX)が13日に正式に発表された。同システムは北京UME国際影城(双井店)で使用を開始しており、20×12メートルの大スクリーンで2D、3D作品を上映している。新華網が報じた。

 同システムは、中国電影科学技術研究所と、中国電影股フン有限公司が共同開発した。巨大スクリーンとは、通常のワイドスクリーンより巨大なスクリーンのことで、70年代に初めて開発され、90年代から発展を開始した。現在、世界で最も有名な巨大スクリーンは、カナダ人が開発したIMAXだ。標準的なIMAXは22×16メートルであるが、これより大きなスクリーンでの放映が可能であり、現在もIMAXを上回るサイズのスクリーンが開発され続けている。

 中国電影科学技術研究所の楊雪培所長は、「中国巨大スクリーンは、巨大スクリーン版作品の製作、映像を美しく見せるコア技術の研究開発に成功している。また放映システム上に改造とアップグレードを実施し、コア技術や中核技術面で中国独自の知的財産権を持つ」と述べた。中国巨大スクリーンの研究開発と応用の成功は、中国デジタルシアター放映品質の向上を示しており、また中国のデジタルシアター放映設備の国産化に向けた研究開発と応用を促すだろう。

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