2011年12月12日-12月16日
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中国初の超大型高炉、順調に操業

2011年12月14日

 中国の鉄鋼大手「首鋼集団」(本社・北京)傘下の「京唐鋼鉄聯合」が管理する京唐製鉄所(=河北省唐山市曹妃甸工業区)の超大型高炉(内容積5500立方メートル)2基はこの1カ月、高炉操業の安定性を測る指標「O/C」(装入鉱石重量とコークス重量の比)を5.0以上に維持して稼動、世界の通常操業水準をクリアし、計画出銑量を達成した。京唐鋼鉄聯合が独自開発した中国初の超大型高炉として、その強みを発揮しつつある。中国共産党の機関紙、人民日報が12日付で伝えた。
 
 京唐製鉄所の11月の1日当たり出銑量は操業以来の過去最高を記録、設計水準に初めて達した。鋼鉄冶金業界の専門家は「大型製鉄所は通常、完成後に5-6年の慣らし期間が必要だが、京唐製鉄所は操業から2年足らずで見事な成果を挙げている」と指摘。現在、同製鉄所は原料の質や設備の安定性、操作管理の面でさらなる向上を図っており、来年6月をめどにシステム全体での目標達成を目指している。

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