2011年12月12日-12月16日
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世界最大の単口径電波望遠鏡、2016年に完成へ

2011年12月15日

 中国は現在、貴州省黔南ミャオ族自治州平塘県克度鎮において、独自開発・設計した口径500メートルの球面電波望遠鏡を建設中だ。2016年に同望遠鏡が完成すれば、世界最大の単口径電波望遠鏡となる。中国新聞網が伝えた。

 中国科学院のエンジニア・石博士によると、現在のところ世界最大の単口径電波望遠鏡は、米国がプエルトリコに建設した直径305メートルのArecibo(アレシボ)だ。中国は1994年に世界最大の単口径電波望遠鏡建設プロジェクトを打ちたて、全国的に幾度にもわたる用地選定を行った結果、最終的に平塘県のカルスト地形のくぼ地を選んだ。石博士は「用地選定においては主に特殊な地理条件に注目した。このくぼ地は閉鎖性と隔離性に優れている」と語る。

 同望遠鏡建設の投資額は6億7800万元を上回り、完成後は主に科学研究に用いられる。現在、同プロジェクトは第一段階の土地掘削が行われており、2012年に完成する予定。プロジェクト全体が終了するのは2016年となる。

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