2011年12月26日-12月30日
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衛星測位システム「北斗」、特色はショートメールサービス

2011年12月28日

 中国の衛星測位システム「北斗」が27日、試験サービスを開始した。北斗システムの冉承其報道官(中国衛星測位システム管理弁公室主任)は国務院新聞弁公室がこのほど行った記者会見において、「北斗がその他の全世界的衛星測位システムと比べてユニークな点は、ショートメールサービスとナビゲーションを組み合わせたところだ」と指摘した。新華網が伝えた。

 冉報道官は以下のように述べた。

 中国の北斗システムは、世界3大衛星測位システム(米国のGPS、ロシアのGLONASS、欧州のGALILEO)と全く同じわけではない。我々はまず、北斗衛星測位テストシステムを構築したが、北斗が他の3システムと違うのは、アクティブロケーションとショートメール通信という特色あるサービスを有するところだ。

 ショートメールサービスは北斗の特色であり、我々のメリットでもある。北斗システムには設計当初からこのサービスを搭載することが考慮されていた。

 他の衛星測位システムは一般的に、ユーザーに時刻・場所の情報を伝えるだけだが、北斗システムはそれだけでなく、ユーザーの位置情報を、ユーザーが伝えたい他の人にもメールで送信することができる。

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