2012年01月02日-01月06日
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中国衛生部、下水油の検測方法を一般募集

2012年01月04日

 中国衛生部は、下水油(地溝油)の検測方法の一般募集を2011年12月31日で締め切り、合計で約300種の検測方法を募集した。関係者は、「一般人から提供された検測方法が使用可能かについては、専門家による証明が必要だ」と述べた。南方日報が報じた。

 中国国家食品安全リスク評価センターの王竹天氏は、「今回集まった約300種の検測方法について、第1回目の選定を実施する」、「現在、下水油を正確に識別する上で、技術的な問題が存在する。一般人から提供された検測方法が使用可能かについては、専門家による証明が必要だ」、「まずは現在の方法を分類化し、専門家委員会に対して説明を行い、同委員会が集められた方法の選定を行う。さらに同委員会から提供された考え方、方法、認定に関する検測方法に基づき、今後のサンプリング検査の実施の可否について確定する」と語った。

 「サンプリング検査」では、検査と証明の過程において、食用油と濃度の異なる地溝油をそれぞれ用いて検査を行う。専門家は具体的な分類を知らされない状況下、募集した方法によりサンプル油に対して検査を行い、二種類の油を効果的に分離できる方法を特定する。これまで北京市、武漢市、上海市、陝西省等の技術機構から集められた5種の検測方法では、正確な識別ができなかった。王氏は、「現在、下水油を正確に識別する上で、技術的な問題が存在する」と述べた。

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