2012年01月09日-01月13日
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高解像度立体測量衛星「資源3号」の打上げに成功

2012年01月10日

 中国は太原衛星発射センターで北京時間9日午前11時17分、運搬ロケット「長征4号乙」を使用し、中国初となる民用立体測量衛星「資源3号」の打上げに成功した。このほか、ルクセンブルグの小型衛星も同時に搭載され、打ち上げられた。中国新聞網が伝えた。

 西安衛星観測制御センターのデータによると、「資源3号」は打上げから約12分後にロケットと分離し、高さ約500キロ、軌道傾斜角約97.5度の太陽同期軌道に入った。

 「資源3号」は重さ約2650キロ、設計寿命は約5年で、主な任務は中国全土の高解像度3次元画像とマルチスペクトル画像を長期的・持続的・安定的かつスピーディに取得すること。国土資源の調査・モニタリング、防災減災、農林・水利・生態環境、都市計画・建設、交通、国家重大プロジェクトなどの分野でサービスを提供していく予定で、衛星の使用者は国家測量地理情報局。

 専門家は、「『資源3号』は、中国が国土資源調査・モニタリングのデータ保障能力を向上し、地理情報産業の発展を推進する上で重要な意義を持つ。また、重力衛星、レーダー衛星、『資源3号』の後続衛星の開発もすでに計画に組み込まれており、様々な気候条件の下で地理情報を取得できるようにし、国家基礎測量に向けて安定的で信頼できる衛星データ源の保障を提供していく」との見方を示す。

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