2012年01月09日-01月13日
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中国海上捜索救助センター、昨年は1万8712人を救助

2012年01月11日

 中国海上捜索救助センターが10日に発表したところによると、昨年中国は計2177回の捜索救助活動を展開し、海上での捜索救助活動に動員した船舶はのべ8600隻、航空機は402機に達した。遭難した船舶1721隻、遭難者1万8712人の救助に成功し、1日あたり平均で51人を救助したことになる。人民日報が11日に伝えた。

 中国の海運業が急速に発展し、水上における経済活動が活発化するに伴い、水上捜索救助回数と遭難人数は2008年以降、年々増加していた。しかし昨年はこの指標が初めて減少し、捜索救助回数は2010年よりも41回、遭難人数は5161人それぞれ減少した。救助成功率も96.7%に達し、2010年よりも0.6ポイント上昇した。

 同センターは昨年、低気温・雨・雪・結氷、寒波・台風など各種の気象警報を発表したほか、地震・津波などの自然災害情報を36万回以上提供し、大型台風(「ネサット」、「梅花(ムイフア)」など)の襲撃に対応。管轄海域における中国籍交通運輸船舶の、台風による死者ゼロの記録を8年連続で維持し続けている。

 中国の捜索救助メカニズムは完備されつつあり、特に部門間協力面で効果が顕著に現れている。昨年、中国海上捜索救助センターと農業部は共同で漁船850隻、漁政公務船舶323隻を組織して海上捜索・救助にあたり、漁業従事者6855人、漁船1043隻の救助に成功した。

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