2012年02月01日-02月03日
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2011年、3Gユーザーは8046万件増加

2012年02月01日

 中国の3大通信キャリアが発表した2011年のユーザー件数統計データによると、中国の3Gユーザー件数は昨年通年で8千万件以上増加した。また、2G時代に独占的な地位を誇った中国移動(チャイナモバイル)はその地位をすでに失い、通信キャリア3社の勢力が拮抗する局面が確立された。

 業界研究者は「モバイル端末の増加と3G認知度の向上に伴い、3Gユーザーは今年も大幅に増加するだろう。通信キャリアにとって、『3Gを得たものが天下を得る』だ。市場の競争はますます激しくなるだろう」との見方を示す。

 2G時代に約90%のシェアを誇った中国移動はすでにその地位を失い、国内の3G市場はアンバランスな市場構造から「三者鼎立」の時代に突入した。

 データによると、中国移動の新規3Gユーザー件数(TD)は3051万件で、3Gユーザー総数は5121万件、3G市場シェアは40%だった。ちなみに2G時代、中国移動のGSM市場シェアは85%以上を維持し続けていた。

 中国聯通(チャイナユニコム)の新規3Gユーザー件数は2595万件で、年初の目標(2500万件増)を達成した。3Gユーザー総数は4001万件、3G市場シェアは31%だった。

 中国電信(チャイナテレコム)の新規3Gユーザー件数(EVDO)は2400万件で、3Gユーザー総数は3629万件、3G市場シェアは29%だった。

 3社を総合すると、2011年の新規3Gユーザー件数は8046万件で、国内の3Gユーザー総数はすでに1億2700万件に達した。国内のモバイルユーザー9億7600万件のうち、3G普及率はすでに13%以上に達している。

 第一創業証券の任文傑研究員は「国内3G市場の発展経験から見ると、3G普及率が10%を超えた後、3Gユーザーは大規模な普及段階に入ると見られる。今年の3Gユーザーの増加について、業界内の見方は楽観的だ」としている。

 2009年1月に初の3Gライセンスが発給されて以降、初めの2年間の3Gユーザー増加数は計4700万件だったが、2011年には新規ユーザー数が8046万件と、増加率が200%を超えた。3Gの今後の成長に対して市場の見方は楽観的だ。

 ある証券会社は、中国電信の今年の新規3Gユーザー数は3000万件前後に達し、昨年の25%増となるだろうと予測する。

 東方証券はこのほど発表した研究報告の中で、「1千元代の格安スマートフォンのけん引により、中国聯通の今年の新規3Gユーザー件数は5000万件に達し、前年比増加率は200%に近づくだろう」と指摘している。

 このほか、3G普及期の今、先発者優位を勝ち取るために3大通信キャリアはそれぞれ手を尽くしている。中国電信の関係者はこのほど、CDMA版のiPhone4Sがすでに入網許可証(中国のネットワークアクセスライセンス)を取得したことを明らかにした。中国電信はすでにアップルとiPhone4S販売に関する協議を結んでおり、今年第1四半期に発売する予定。

 中国電信のiPhone4S発売により、3大通信キャリアのハイエンドユーザー争奪戦はますます激化すると見られる。

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