2012年02月01日-02月03日
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中国製太陽電池への反ダンピング課税、米国の就業に影響も

2012年02月01日

 「手頃な価格の太陽光エネルギーのための連合(Coalition for Affordable Solar Energy、略称「CASE」)」が31日に発表したレポートによると、米国が中国製太陽電池と部品に対して100%の制裁的関税を課した場合、3年以内に5万人が職を失うことになる。同連合のJigar Shah主席は、「一部の企業が中国に反対することで、米国太陽エネルギー業界、および米国の数万人の就業が脅かされることは許されない」と指摘した。新華社が報じた。

 昨年、ドイツの太陽エネルギー設備メーカー「ソーラーワールド」の米国子会社は米国政府に対して、中国の同類製品の輸出製品を対象に、49.88-249.96%の反ダンピング・反補償金課税を実施するよう求めた。米商務省は近日中に、初審の結果を発表する予定。同レポートは、「中国が米国の輸出する多結晶シリコンに報復的な関税を課した場合、1年以内に米国の1万1000人の就業が脅かされる」と言及した。多結晶シリコンは、太陽電池を製造する主要原材料。

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