国土資源部が21日に明らかにしたところによると、現在長江デルタ、華北平原、汾渭盆地などで深刻化する地盤沈下災害に対処すべく、中国は▽地盤沈下調査▽地盤沈下モニタリング▽地下水採取規制と過剰採取地区の管理▽地盤沈下防止技術開発--という4大プロジェクトを実施する。新華網が21日に伝えた。
同部の責任者によると、国務院がこのほど審査認可した「全国地盤沈下防止計画(2011-2020)」に基づき、中国は長江デルタ、華北地区、汾渭盆地を主な目標地区とし、10年間をかけて全国の地盤沈下災害の現状、発展のすう勢、発生原因、分布法則を明らかにし、重点地区の地盤沈下モニタリングネットワークを確立する。また、政府が主導し、各部門が協力し、各区域が連動する地盤沈下防止業務体系を打ちたて、国情に適した地盤沈下防止・地下水採取規制技術の体系を打ち立てる。
地盤沈下とは、自然または人工的な原因によって地下の岩層が圧縮され、一定範囲内の地盤が下がる地質現象。現在、地盤沈下に見舞われている都市は全国50カ所以上に上る。地盤沈下災害は今や、地域経済社会の持続可能な発展に影響を及ぼす重要な要素となっている。