2012年02月27日-02月29日
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暗黒物質の探査衛星を開発中

2012年02月27日

 中国科学院(科学アカデミー)紫金山天文台が26日明らかにしたところによると、暗黒物質の「正体」に迫るため、同天文台の科学研究チームが現在、暗黒物質の粒子を探査する衛星の研究開発に力を入れているという。人民日報系の北京紙「京華時報」が27日付で伝えた。

 同天文台の常進研究員によると、宇宙で最も重要な成分は暗黒物質と暗黒エネルギーであり、宇宙全体の成分のうち暗黒物質が25%、暗黒エネルギーが70%を占める。人類が観測できる成分は5%にとどまるという。

 中国が開発を進めている「暗黒物質粒子探査衛星」の枠組が明らかになった。重量約1.4トン、全体が糸状の部品で覆われ、内部にはさまざまな科学機器がある。最も重要な部分は探査ボードで、宇宙空間を探査する際に膨大な量のデータを研究者のコンピューターに送信する役割を果たすという。

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