工業情報化部の関連担当者はこのほど、同部が山西省、上海市、陝西省でメタノール自動車の試行業務を行うことを明らかにした。人民日報が29日に伝えた。
中国がメタノール自動車の開発と応用に着手したのは1980年代。各省・市と企業が積極的に参加し、多くの技術成果と経験を得た。ある程度の規模が形成され、産業化、関連インフラ建設に向けた条件も整っている。
メタノールを車の代替燃料として使用する上で、技術的には大きな障害はない。通常時の排気ガスは比較的クリーンで、非通常時の排気ガスに含まれるホルムアルデヒドはディーゼル油と同じレベルだ。操作規定を守るならば、メタノールが健康に悪影響を与えることはない。メタノールは車の代替燃料として、ガソリンやディーゼル油に取って代わる選択肢の一つと見られており、中長期的には中国のエネルギー安全にとって戦略的な意義を持つ。