2012年03月05日-03月09日
トップ  > 科学技術ニュース>  2012年03月05日-03月09日 >  福建省の高品質イネ「宜優673」、スーパーイネに認定

福建省の高品質イネ「宜優673」、スーパーイネに認定

2012年03月08日

 福建省農業科学院は7日、同院の水稲研究チームが16年を費やして育成した高品質ハイブリッドイネ「宜優673」がこのほど、スーパーイネに認定されたことを明らかにした。これにより、福建省では「II優明86」、「II優航1号」、「特優航1号」、「II優航2号」、「天優3301」、「宜優673」の計6種のハイブリッドイネがスーパーイネに認定されたこととなる。中国新聞網が7日に報じた。

 スーパーイネは、基準品種と同レベルの抵抗力や品質を持ちつつ、収穫量が大幅に高まったイネの新品種を指す。スーパーイネの選択的育成と普及は、中国の穀物生産量の8年連続増加に向け大きな貢献を果たした。

 福建省農科院水稲所の黄庭旭研究員によると、「宜優673」は適応性が高く、収穫量が多く、品質が良く、いもち病に耐性があるなどの特徴を持つ。これまでに国家良質米の基準に達したほか、福建、広東、雲南、長江中下流の稲作地帯における新品種審査に合格、2010年には農業部により「全国水稲主導品種」に認定され、国家植物新品種権を獲得した。2011年9月、農業部が派遣した専門家グループが雲南省永勝県期納鎮文鳳村の試験田で検収を行ったところ、1ムーあたりの収穫量は1050キログラムを上回った。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます