2012年03月12日-03月16日
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中国初、SNPチップを利用した体外受精児が誕生 鄭州

2012年03月14日

 体重約3キロの体外受精児がこのほど、河南省の鄭州大学第一附属医院で誕生した。同医院のカン全程・院長によると、数日間にわたる身体検査と観察の結果、この女児の健康状態は良好であるという。中国新聞網が14日報じた。

 この女児は、SNPチップ技術を用いて着床前遺伝子診断を行った体外受精児だ。カン院長は、「同技術が中国で成功したのはこれが初となる。同技術を利用して妊娠し、健康な赤ちゃんを出産することに成功したのはこれまで米国だけだった」と述べる。

 この赤ちゃんの両親は河南省信陽市に住む夫婦。2011年6月、結婚から5年たっても子どもができなかったため、この夫婦は同医院の生殖医学センターを訪れた。検査の結果、男性側に珍しい染色体異常が見られ、胎児が死亡する確立が高く、正常な妊娠となる確率が18分の1であることがわかった。

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