2012年03月19日-03月23日
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中国、小児失明をもたらす遺伝子を新発見

2012年03月21日

 中国医学会はこのほど、先天性眼欠陥をもたらす新たな遺伝子「ABCB6」を発見した。この研究成果は国内外の関連分野で注目を集めている。人民日報が21日に報じた。

 先天性眼欠陥は、小児失明をもたらす遺伝性の眼疾患。妊娠6-7週間の胎芽期における細胞分裂の異常によるもので、現在のところ効果的な治療手段はない。

 北京大学第三医院小児眼科専門家の王楽今氏と四川省人民医院の楊正林教授は、同疾患を持つ家系および独立した発症例116例に対する研究調査を10年余にわたって行い、原因となる遺伝子ABCB6を発見した。

 同発見は出生前診断に役立つほか、今後の遺伝子治療に向け、理論的基礎を提供するものとなる。

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