2012年03月26日-03月30日
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中国が自主開発の高地対応型電気機関車 技術試験に成功

2012年03月27日

 中国が自主開発・製造した高地対応型電気機関車「HXD1C」は青蔵鉄道西区間でこのほど、地上切替式によるデッドセクションの自動通過技術試験に成功した。人民日報が26日に報じた。

 同技術は、電化された鉄道が急な坂や重荷重区間で安全かつ正確に、すばやく力強い輸送を実現するための最良の手段であり、高電圧装置、自動制御、同期投入などの先進技術が含まれる。

 試験は鉄道部科技司、運輸局、青蔵鉄路公司、中国鉄道科学技術研究院が共同で実施した。試験データによると、システムモニタリング・保護は完備されており、互換技術の性能は安定的で、高低電圧装置の絶縁などの性能は青蔵高原の環境に適合していた。これにより、機関車の牽引力を維持しつつ、乗務員が操作しなくとも自動的かつ安定的にデッドセクションを通過することができ、機関車およびけん引・電力供給設備の安全かつ信頼性のある運行を保障できる。

 高海抜地域における同技術の導入に成功したのは今回が初めて。これは中国における交流電気機関車互換性技術の研究が成熟したことを示す。

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