2012年04月09日-04月13日
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各科学技術誌が声明 「盗作論文は永久に掲載しない」

2012年04月11日

 中国科学技術協会所属の全国学会が主催する科学技術定期刊行物1050誌は10日、「盗作・盗用・虚偽の学術論文は永久に掲載しない」とする共同声明を発表した。中国科学技術協会もファイル保全、不正行為の処罰メカニズム構築などを通じて学術上の不正行為を根絶し、科学研究の信頼性を改善していく構えだ。北京日報が11日に報じた。

 中国科学技術協会がこのほど科学技術関係者に対して行った調査によると「科学研究をめぐる道徳感と信頼性が全体的に低下しており、科学技術界の社会的イメージを深刻に損なっている」との見方が多数を占めた。

 現在、中国の科学技術雑誌は5300種類にのぼり、うち、科学技術協会が主催するものは2200種類以上に上る。科学技術雑誌は今や学術交流、最新成果発表の重要な窓口であり、研究者が業界で認可され、社会の監督を受けるための重要な手段となっている。

 共同声明は「論文の署名をめぐって争議が存在する文章、他人の著述を引用したが出典を明記していない文章、盗作・盗用・虚偽などの不正行為が存在する文章の掲載を断固として拒否する。不正が発見された場合、書面による警告や所属機関への通知などの処分を行い、3?5年間にわたり同作者の論文掲載を禁ずる。事態が深刻な場合は社会に向けて公表し、同作者の論文を永久に掲載しないものとする」と表明した。

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