2012年04月09日-04月13日
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衛生部 「タバコ研究」の科学技術賞ノミネートに反対

2012年04月13日

 タバコの害を「低減する」技術は国家科学技術賞にノミネートされるべきか?衛生部は12日に行った記者会見で、この質問に対し、「ノミネートされるべきではない」との態度を明確に表明した。新華社が12日に報じた。

 衛生部の宋樹立報道官は記者会見で、「衛生部は昨年、『公共場所衛生管理条例実施細則』を発表した。今年の両会期間中、陳竺部長と黄潔夫副部長は喫煙の規制について記者からの質問に答え、タバコの害を避けるための唯一の方法は、害を低減することではなく、タバコを吸わないことであると幾度も表明してきた」とした。

 同部婦幼保健・社区衛生司の傅衛副司長は「国内外の研究により、喫煙が体に深刻な危害を及ぼすことが証明されている。タバコの害を低減するいかなる研究も、体への危害を低減・減少させることはできない。また、中国の『科学技術進歩法』および『国家科学技術奨励条例実施細則』などの法律法規でも、国の安全に危害を及ぼし、社会の公共利益を損ない、健康を脅かし、倫理道徳に反するような科学技術の研究を禁止するとはっきり規定されている」と述べる。

 科技部は12日、「中国式巻きタバコの特性理論体系の構築及び応用」という研究が国家科学技術進歩賞にノミネートされたことについて、異議については国家科学技術奨励条例に従い処理すると表明した。

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