吉林大学、瀋陽師範大学、新疆地質調査院の専門家らによる調査チームは15日、新疆国土資源庁等と共同で記者会見を開き、新疆ウイグル自治区トルファン地区ピチャン県で中国最大のジュラ紀の恐竜の化石を発見したことを発表した。人民日報海外版が16日に報じた。
同調査チームの責任者である中国古生物学会の孫革副理事長によると、この大型恐竜の化石はピチャン県七克台地区の約1億6千万年前の地層から発見されたもので、大腿骨だけで2メートル以上の大きさを持つため、体長は約35メートル、体重は約30トンに達すると推定され、中国でこれまで発見されたジュラ紀の大型恐竜としては最大級の恐竜となる。
調査チームによる今回のピチャン県での発掘作業は昨年10月にスタートしたもので、教育部と国家外国専門家局が支援する科学研究プロジェクトであり、国土資源部の認可を得ている。
トルファン地域ではこれまでにも、恐竜、カメ、魚、珪化木などの化石が大量に見つかっている。中国科学院古脊椎動物研究所・新疆科学調査隊が1960年代に同地域で行った調査では、シャンシャノサウルス、チアユエサウルスなどの恐竜化石が発見されている。