2012年04月16日-04月20日
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2011年 中国の特許出願増加率が33.4%で世界一

2012年04月16日

 WIPO(世界知的所有権機関)がこのほど発表した最新データによると、中国の2011年PCT国際特許出願件数は世界4位、増加率は世界一となった。このほか、企業ランキングでは中興通訊の出願件数が世界一、大学ランキングでは清華大学が44位につけた。光明日報が16日報じた。

 新規出願件数のうち、中国、日本、米国による出願が82%を占めた。出願件数が多かった国のうち、増加率が高かったのは中国(33.4%)、日本(21%)、カナダ(8.3%)、韓国(8%)、米国(8%)で、中国の増加率は世界一だった。

 米国の出願件数は4万8596件で世界一の座を維持した。以下、日本が2位で3万8888件、ドイツが3位で1万8568件、中国は4位で1万6406件だった。

 企業ランキングでは、中国の中興通訊(2826件)がパナソニック(2463件・2位)を下し、世界一となった。以下、中国の華為技術公司が3位(1831件)、シャープが4位(1755件)、ドイツ・ボッシュ社が5位(1518件)で、トップ5社の増加率はいずれも2桁台となった。トップ15社のうち、日本企業が5社(パナソニック、シャープ、トヨタ、NEC、東芝)を占めた。トップ100社のうち、中国の企業はわずか4社で、それぞれ中興通訊(1位、昨年は2位)、華為技術(3位、昨年は4位)、華為設備(41位、昨年は89位)、上海ベルアルカテル(87位、昨年は148位)だった。

 大学ランキングでは、米カリフォルニア大学が277件でトップだった。以下、マサチューセッツ工科大学が2位(179件)、テキサス大学群が3位(127件)、ジョン?ホプキンス大学が4位(111件)、韓国KAISTが5位(103件)となった。清華大学は前年比12件増の36件で44位につけ、国際ランキング(企業を含む)では493位となり、ランクを221位あげた。トップ50校のうち、米国が30席を占め、日本と韓国がそれぞれ7席で同列2位となった。このほか、イスラエルが2席、シンガポール・英国・中国・デンマーク・オーストラリアが各1席を占めた。

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