2012年04月16日-04月20日
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ブロードバンド通信速度、自宅で測定可能へ

2012年04月17日

 ブロードバンドの通信速度は確かに数Mbpsに達しているはずなのに、実際に家でインターネットに接続してみると、1つのサイトを開くのに数秒もかかる--。こんな状況に出くわしたことはないだろうか?

 工業情報化部はこのほど、通信業界標準「固定ブロードバンド通信速度測定方法」を発表し、意見公募を行った。同標準は通信事業者に対し、ユーザーが自宅パソコンでブロードバンド通信速度を測定できるようにするよう要求した。これは通信事業者が通信速度を誇張するのを防ぐためだ。北京日報が17日に報じた。

 同標準では、固定ブロードバンド通信速度の定義として「通信事業者のブロードバンド・リモートアクセスサーバ(BRAS)からユーザー端末(DSLモデムなど)までの回路における情報伝送速度であり、KbpsもしくはMbpsを単位とする」と明確に規定された。

 ブロードバンド・リモートアクセスサーバ(BRAS)とは何か?関係者によると、各家庭で使われるモデムの回線(数百-数千個分)は、端局に集約される。端局は3-4キロメートルごとに1カ所存在しており、この端局がいくつか集まったものがブロードバンド・リモートアクセスサーバだ。北京には100カ所あまりのブロードバンド・リモートアクセスサーバがある。 

 アクセス網はインターネットの一部分でしかない。このため、ブロードバンド通信速度はユーザーが実際の使用(動画視聴、ダウンロードなど)で体験する速度に等しいわけではない。

 標準では通信速度の自宅測定方法について、「通信事業者はブロードバンド通信速度測定プラットフォームを通じて、ユーザーに速度測定サービスを提供する。ユーザーはブラウザを通じて、もしくはクライアントソフトをインストールすることで速度を測定することができる」と規定している。

 北京聯通はこのほどアップグレードを行い、ユーザーはソフトをインストールすることで通信速度を測定できるようになった。

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