国家核電技術公司はこのほど、世界初のAP1000型原子炉の主ポンプが最終耐久試験に合格したことを明らかにした。耐久試験の終了は、AP1000型炉の最後の主要設備開発が成功したことを意味する。人民日報が23日に報じた。
中国国家核電技術公司の王炳華董事長によると、AP1000型炉の主ポンプは国家核電技術公司と米ウェスチングハウス社、カーチス・ライト社が共同開発する重要設備の中でも、最大の技術的難題だった。同試験の成功は、中米最大のエネルギー協力プロジェクトであるAP1000型炉の建設、および原発技術の国際市場普及にとって重大な意義を持つ。
カーチス・ライト社のEMD工場で開発された同主ポンプは、中国第三世代原発自主化委託プロジェクトである浙江省三門原子力発電所の1号ユニットで使われる。最初の2台の主ポンプは今年5月に中国に輸送される。中国でのAP1000型炉建設は順調に進んでおり、1号ユニットは2013年末に発電を開始する予定。