2012年04月23日-04月27日
トップ  > 科学技術ニュース>  2012年04月23日-04月27日 >  成都 iPhone用の地震速報ソフトを開発

成都 iPhone用の地震速報ソフトを開発

2012年04月24日

 成都ハイテク減災研究所が22日に明らかにしたところによると、成都で開発されたiPhone用緊急地震速報ソフト「地震予警警報」がこのほど、アップルのApp Storeで無料ダウンロード提供を開始した。同ソフトは地震発生後、ユーザーの所在地における予測震度、到達までの秒数などを表示するもので、世界最先端の技術を誇る。南方日報が23日に報じた。

 同研究所の王暾所長によると、国外ですでに使われているiPhone用地震速報受信ソフトは、震源地および主な被害範囲を表示するだけだが、このソフトは地震警報センターが発表した速報を元に、ユーザーの所在地における予測震度、到達までの秒数を計算して知らせることができる。地震到達までのカウントダウンを音声で知らせるため、ユーザーは到達時間に基づき避難することができるという。

 王所長はまた、「同ソフトはGPSによる所在地特定、もしくはユーザーが所在地を設定することにより、対応する地震情報を受信できるようになる。たとえ携帯がスリープ状態であってもリアルタイムで地震速報を受信でき、通信費用などは必要ない。同ソフトはすでに国際発明特許を出願している」と紹介した。

 王所長によると、同ソフトは今年6月に日本で行われる防災・防犯展にも出展される見込みだという。このほか、今年下半期には四川省で地震警報に関する国際シンポジウムが開かれる。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます