安徽省の来安風力発電所で4月30日、中国のエネルギー企業・遠景能源が開発した世界初となる直径93メートルの1.5メガワット超巨大風力発電機が発電を開始した。これにより、中国企業は2009年に直径87メートルの低風速風力タービンを開発したのに続き、超低風速風力発電機技術でさらなるブレークスルーを果たしたこととなる。新華網が1日に報じた。
低風速風力発電機の開発で国内をリードする龍源電力集団の技術者は「遠景能源がこのほど開発した93メートルの風力タービンによる1.5メガワットの風力発電機は、システム設計、構造最適化、制御アルゴリズムなどの面で新たなブレークスルーを果たした。風速5.5メートルでも発電ができるため、中国の風資源の30%を占める超低風速区でこれまで効果的に風力発電の開発ができなかった現状が打破される」と語る。
風力発電界の権威ある認証機関であるドイツGLはこのほど遠景能源に発電機の設計認証を授与した。GLが同タイプの発電機の設計認証を発行するのはこれが世界初となる。これまでに、国電龍源、河北建設、国華など、多くの開発業者が同タイプの発電機の購入契約を結んでいる。