香港 脳波を使った中国語入力装置を開発

2012年 5月2日

 香港特区政府新聞網が明らかにしたところによると、香港中文大学はこのほど、脳波を使って繁体字中国語を入力することができる「ブレイン・マシン・インタフェース(脳とコンピュータを繋ぎ、電気信号をやりとりする装置)」を開発した。同装置を使えば、全身麻痺患者や、言葉を話せない患者も自分の意思を伝えることができる。新華網が2日に報じた。

 同装置は、16個の脳波センサーを頭に装着し、パソコンモニタ上の中国語筆画入力インターフェースに向かって書きたい筆画を念じるだけで、センサーが指令を受信し、中国語を入力するというもの。

 同装置は香港の携帯電話でよく使われる筆画入力法を採用しており、「横線」「縦線」「左払い」「右払い」「角」の5種類から構成される。漢字の初めの数画を入力するだけで、適合する漢字がリストアップされるので、その中から選択することができる。

 「ニーハオ」、「午安(こんにちは)」、「中文大学」などの簡単な単語の場合でも、脳波受信から識別、翻訳まで3?5分かかる。成功率は環境や使用者の感情の変化によって異なるが、最高で7割?8割に達する。研究チームは「この装置は、音声入力や手話、手書きよりも数十倍時間がかかるが、世界から完全に隔離された世界にいる重症の麻痺患者にとって、この装置は障害の壁を突破し、自分の思いを伝えることができるものだ。たとえ簡単な単語であっても、貴重な一歩と言える」との見方を示す。

 香港特区政府情報科技総監の頼錫璋氏は、「海外でも、脳波を使ってアルファベットを入力するという似たような研究がある。今回の中文大学のプロジェクトは、脳波を使って中国語を入力する初の装置と言える」と述べた。

 同プロジェクトは香港特区政府情報科技総監弁公室による「バリアフリー科学技術開発基金」の支援を受ける9つのプロジェクトの1つであり、香港中央図書館で5月11日から14日にかけ、プロジェクト展示会が行われる。

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