2012年05月07日-05月11日
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ITER計画、補正コイルの生産ラインが竣工

2012年05月10日

 中国科学院合肥物質科学研究院が7日に明らかにしたところによると、同院のプラズマ物理研究所が担当する、国際熱核融合実験炉(ITER)装置に使われる補正コイルの生産ラインがこのほど竣工した。安徽日報が10日に報じた。

 ITER計画は、世界最大規模の国際研究協力プロジェクトの1つ。ITER装置は大規模な核融合反応を生み出す超伝導トカマク装置で、「人工太陽」とも呼ばれる。

 中国ITER執行センターは2010年5月11日、ITER機構と補正コイルの調達契約を結んだ。同年12月16日、プラズマ物理研究所は中国ITER執行センターと契約を結び、ITER装置の全ての補正コイルの製造任務を請け負った。

 中国ITER執行センターの羅徳隆副主任は、「補正コイルはITER建設における重要部品の1つ。補正コイルの生産を通じ、中国の超伝導磁石の製造技術を高め、国際的な地位を高めることができる」と述べる。

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