香港特別行政区政府衛生署中医薬事務部はこのほど世界保健機構(WHO)の委任を受け、香港に「伝統医薬協力センター」を設立した。同センターは、WHOの伝統医療に関する政策、方針、規制・管理基準の制定に協力する世界初の機関となる。中医薬事務部はWHOとの緊密な協力を通じ、同センターを「西太平洋地区の学術・情報センター」、「中医薬(漢方)の専門人材育成の理想の地」としていく。人民日報海外版が15日に報じた。
香港政府食物・衛生局の周一岳局長は「香港特別行政区政府は中医薬サービスを積極的に医療体系に組み込んでいる。これまでに香港で漢方診療所を16カ所設立したほか、公立病院20カ所で中医と西洋医の両方によるサービスを取り入れた。香港はWHOの伝統医療業務を引き続き支援していく」と述べた。