2012年05月14日-05月18日
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衛星測位システム北斗、測位精度が10メートルに

2012年05月18日

 第3回中国衛星測位システム学術年会が16日、広州で行われた。同年会に出席した中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其主任は「現在、衛星測位システム北斗の測位精度はほぼ10メートルに達した。今年末にアジア太平洋向けのサービスが正式に始まれば、その性能は設計指標を上回るだろう」とした。科技日報が17日に報じた。

 昨年12月27日、中国は北斗システムの試験的なサービス提供を開始した。当時北斗システムは計10基の衛星から構成され、測位精度は約25メートルだった。計画によると今年は計6基のネットワーク衛星を打ち上げ、年末までにサービス範囲がアジア太平洋の大部分の地域をカバーする。また、正式なサービス提供も開始し、精度が10メートルに達する見通し。

 冉主任は「今年、中国はすでに3基の北斗衛星を打ち上げており、いずれも運行状態は良好だ。これで北斗のネットワーク衛星は計13基に達し、システムの性能は昨年の試験サービス開始時よりも大幅に高まった。今年中にさらに3基の衛星が加わることで、性能はさらに高まるだろう。我々は北斗の性能が必ず設計指標に達すると信じている」と語った。

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