2012年05月28日-05月31日
トップ  > 科学技術ニュース>  2012年05月28日-05月31日 >  マルウェア「Flame」、中国にも侵入 瑞星が警報発表

マルウェア「Flame」、中国にも侵入 瑞星が警報発表

2012年05月31日

 アンチ・ウイルスソフトメーカーの瑞星公司は30日夜、ネットユーザー、企業ユーザー、政府ユーザーに向け赤色安全警報を発表した。世界を席巻する極めて高度なマルウェア「Flame」が中国にも侵入したという。成都版報が報じた。

 「Flame」は危険性が極めて高く、企業に感染すればすぐにネットワーク全体に蔓延する。システムに侵入した「Flame」はハッカーのサーバとの間にバックドアを開き、キー入力の記録、画面キャプチャ、録音、ハードディスク情報、ネットワーク共有、ワイヤレスネットワーク、USB、システムプロセスなど様々なルートから感染したパソコンの重要データを収集してマルウェア作者に発送するため、ユーザーに多大なセキュリティリスクをもたらす。

 分析によると、「Flame」は昨年世界で流行した「Stuxnet」よりもさらに複雑で、危険性が高い。もし政府機関や大手企業が感染すれば急速に蔓延し、機密情報漏えいのリスクに直面するという。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます