2012年06月01日-06月01日
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青海地震被災地の玉樹、電力不足がまもなく解決へ

2012年06月08日

 青海地震で被災した青海省玉樹県の送電網と青海省の主要送電線を結ぶ330キロボルト送電線建設プロジェクトが6日に着工した。玉樹地震の3年間にわたる再建計画が完了する2013年6月までに竣工する見込み。これにより、これまで孤立していた玉樹電力網が省の主要送電線と連結し、電力不足問題が根本的に解決するとみられる。科技日報が報じた。

 国家電網公司の帥軍慶副総経理によると、同プロジェクトは国による玉樹再建重点プロジェクトの1つで、投資総額は24億3600万元。主な建設内容は▽日月山-羊曲を結ぶ750キロボルトの送電線(全長167.5キロ)の新設▽羊曲-唐乃亥-瑪多-玉樹を結ぶ330キロボルト送電線(637.3キロメートル)の新設▽唐乃亥の330キロボルト変電所の新設、24万キロボルトアンペアの主変圧器設置▽玉樹330キロボルト変電所の新設、15万キロボルトアンペアの主変圧器設置、▽瑪多の330キロボルト開閉所の新設--など。

 同プロジェクトは世界最高海抜の330キロボルト送変電プロジェクトであり、唐乃亥変電所、瑪多開閉所、玉樹変電所の海抜はそれぞれ3200メートル、4260メートル、3700メートルに達する。また、唐乃亥-瑪多-玉樹を結ぶ330キロボルト送電線は総延長594キロメートル、海抜は3200メートル-4950メートルに達する。うち、海抜4千メートル以上の区間が482キロメートルと、全体の81%を占める。極寒、酸素不足の中での施工となり、技術的難易度が高い。

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