中国航天科技集団・宇宙推進技術研究院の譚永華院長によると、中国の新型キャリアロケット「長征5号」の開発は順調に進んでおり、2014年には初打上げを行う計画だ。科技日報が19日に報じた。
譚院長は「長征5号は全く新しいロケット。中国の今のキャリアロケットの打上げ能力は近地球軌道で最大9トンだが、長征5号は25トンで、宇宙ステーションの打上げも保証できる」と語る。
長征5号のもう1つの特徴はエコだ。従来のロケットは推進剤として主に四酸化二窒素(NTO)、非対称ジメチルヒドラジン(UDMH)が使われており、燃焼生成物が汚染を生じていた。一方、長征5号は液体酸素とケロシンを採用するため、燃焼生成物が水と二酸化炭素であり、汚染が少ない。