2012年06月18日-06月22日
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有人宇宙飛行計画報道官:手動ドッキングは正確で完璧

2012年06月25日

 国務院新聞弁公室の記者会見が24日午後に行われ、中国有人宇宙飛行プロジェクトの武平報道官が無人宇宙実験室「天宮1号」と宇宙船「神舟9号」とのドッキングの状況について紹介した。人民日報が伝えた。

 武報道官は次のように述べた。

 今回の手動ドッキングにおいて、3人の宇宙飛行士は冷静さを保ち、熟練した技術で任務に取り組んだ。非常に正確かつ完璧な手動ドッキングだったと言える。これにより、中国が厳格な訓練の下、技術に長けた宇宙飛行士を育成したことが証明され、宇宙船「神舟」の手動ドッキングシステムの設計がすばらしいものであったことが検証された。また、宇宙船と天宮1号のドッキング機能と性能、そして地上観測制御通信システムのサポート能力が再度検証された。

 手動ドッキングの成功は、中国のドッキング技術にとって重要なブレークスルーであり、中国有人宇宙飛行プロジェクトの第2段階目標が大きな進展を遂げたことを意味する。

 ドッキング技術の掌握は、宇宙ステーション建設の前提となる。自動ドッキングと手動ドッキングは現在採用れている2大ドッキング手段であり、2種類のドッキング方法を相補的に使用することで、ドッキングの成功率を高めることができる。

 全面的にドッキング技術を掌握するため、神舟10号でも有人ドッキングを行う予定だ。しかし、神舟10号の具体的な任務実施時間などは今回の神舟9号の任務が完了し、全面的な総括と天宮1号の全面的な評価が終わった後で確定する。

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