2012年07月02日-07月06日
トップ  > 科学技術ニュース>  2012年07月02日-07月06日 >  欧州と中国の科学技術協力「竜計画」、3期が始動

欧州と中国の科学技術協力「竜計画」、3期が始動

2012年07月02日

 中国科学技術部と欧州宇宙機関(ESA)による科学技術協力プロジェクト、「竜計画」の2期プロジェクト総括シンポジウムおよび、3期プロジェクト始動式がこのほど北京で閉幕した。閉幕式には中国科技部の曹健林副部長、ESA地球観測科学応用・新技術部門の責任者Maurice Borgeaud氏が出席し、式辞を述べた。科技日報が報じた。

 曹副部長は式辞の中で、「竜計画」の中国・欧州科学技術協力における地位と役割を高く評価し、「『竜計画』3期プロジェクトの始動は、中国と欧州のリモート・センシング技術分野での協力が新たな段階に入ったことを意味する。科技部はこれまでと同様、『竜計画』を支援していく。また、双方にとって地球観測分野での国際協力の模範である同計画に、より多くの科学者が参加・長期協力するよう働きかけ、双方の地球観測リモート・センシング技術応用分野での協力をさらなるステップに向けて長期的に推進していく」とした。

 シンポジウムに出席した双方の科学者は「竜計画」2期の研究テーマ(25項目)の最終的な研究成果をめぐり交流・検討を行った。また、3期の研究テーマ(50項目)の計画について手配した。

 「竜計画」は2004年に始動した、中国の地球観測分野における大型国際協力プロジェクト。国家リモートセンシングセンター、ESA地球観測部門および、双方のリモートセンシング分野の科学者の協力の下、双方は合成開口レーダ、干渉法、森林マッピング、水稲の作柄評価、大気化学モニタリングなどを重点とした共同研究を行っている。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます