2012年07月02日-07月06日
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中国、イノベーション効率ランキングで1位

2012年07月05日

 ビジネススクールINSEADと世界知的所有権機関(WIPO)は3日、2012年の「世界イノベーション指数報告」を発表した。今年のトップ3は昨年と同じくスイス、スウェーデン、シンガポールだった。中国は「イノベーション効率指数ランキング」で1位となったほか、知識と技術の創出面でもスイス、スウェーデン、シンガポール、フィンランドに続く5位だった。

 世界イノベーション指数は、各国のイノベーション促進に向けた投入(Input)とイノベーション創出(Output)能力の評価に基づき算出したもの。投入が少ないが、創出の増加率が高い場合、イノベーション効率指数が高くなる。2012年の世界イノベーション効率指数のトップ3は中国、インド、モルドバ共和国だった。

 今年の世界イノベーション指数ランキングのトップ10は上から順に、スイス、スウェーデン、シンガポール、フィンランド、英国、オランダ、デンマーク、香港、アイルランド、米国だった。中国は34位につけた。

 同報告ではまた、「米国は依然として世界のイノベーションをリードしているが、教育、人的資源、イノベーション創出などの分野で相対的な不足が生じており、順位後退を招いた」と指摘された。

 同指数の統計は世界141カ国・地域を対象に行われ、各国のイノベーション環境、人的資源、科学研究実力、インフラ、産学提携、ビジネス運営などのデータを収集・分析することで、イノベーション実力の参考データを提供した。

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