2012年07月09日-07月13日
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第1回世界華人遺伝学会議が閉幕

2012年07月10日

 第1回世界華人遺伝学会議が9日、杭州で閉幕した。国内外から400人あまりの華人遺伝学者らが一堂に会し、74人の専門家が最新の研究成果を発表した。うち半数以上の成果は対外初公開となった。同会議の日程は3日間で、「医学と人類遺伝学」、「全ゲノムの分析」、「ミトコンドリア生物医学」、「動物遺伝学」など数々のテーマが設置され、討論が行われた。新華社が報じた。

 近年、中国人科学者は世界の生命科学・遺伝学研究分野でますます多くの貢献を果たしつつある。これに伴い、遺伝学分野へ投じられる資金も増えている。データによると、2011年、国家自然基金委員会は291件の遺伝学・生物学研究プロジェクトのために計1億7千万元を拠出した。助成金の額は2010年と比べて倍増している。

 深セン華大遺伝子研究院は現在、米国国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)、英国ウェルカム・トラスト・サンガー研究所(WTSI)と協力し、2008年より「1000人ゲノム解析プロジェクト(1000 Genomes Project)」を実施している。同プロジェクトの目的は、これまでで最も詳しく、最も医学的応用価値のあるヒトの遺伝子マップを作成することだ。このほか、過去に中国が参加した「ヒトゲノム解析プロジェクト」およびその後続研究「ハプロタイプマッププロジェクト」はすでに完了している。

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